あぶろぐ

This page doesn't exist.

いつからだったか

最近学校まで歩くようにしているから、必然的に30分間はひたすら思考に耽る時間が生まれる。音楽を聴きながら朝の空気の中を歩いていると、色々なことを考える。最近は専ら大学のことを考えている。

私は大学を学費で選んだ。恥ずかしい理由だからリアルでは絶対言わないけれど、正直学費以外に比較する要素はなかった。三年前まではノルウェーの大学に出願しようとしていた。学費がタダで英語のクラスが受けれたから。もうそのプログラム自体は情勢の不安定さからか無くなってしまったが。

私の行かんとしている大学は年50万もかからない。留学生が割高だと言っても50万以下である。カナダの留学生が年200万以上払っていることや、私が高校留学に年150万払っていたことを考えると破格の安さである。しかも、生活費も日本やカナダと比べたらかなり安く済む。私はこれ以上家族に負担をかけたくなかった為、ここしかないと思って選んだ。

まあ、留学生は数人しか受け入れられないと書いてあったので、バックアッププランとしてカナダの大学に4校、オーストリアの大学にも出願するつもりだった。結局出願する前に合否が出た為オーストリアの大学には出願しなかったが、そこも年に8万円で3年で学位が取れる大変魅力的な大学だった。

しかし、やはり学費で選ぶと必然と「ブランド」を捨てなければならなかった。香港の友達には「○○大学(私の志望校)は香港では負け組と見なされることが多い」と言われた。学歴やネームバリューを重視するアジアならではの考え方なのかもしれないが、そういう社会で15年生きてきた私なので、やはりその点が引っかかった。

ちなみにカナダでは、ランキングやブランドなどはあまり重視されていない気がする。もちろん人気なところは倍率も高くなりがちだが、それは大学のオファーするプログラムがユニークだったり、コネクションが強かったりするからで、多くの人は「もらえる学位はどこも同じ」と思っている。

私自身多くのコンプレックスを持っているが、ここに晴れて「学歴コンプレックス」が追加された。しかし努力をして結果を出せば、自分自身で満足できるようにはなるんじゃないかなあと思っている。もちろん私の友達も家族も大学名でジャッジするような人じゃないと信じているから、これは自分との戦い、或いは許し合いなんだろうな、とおもった。